mukuのきもち
 
2010年8月10日mukuは17歳でお星様になりました  悲しみが想い出に変わるまで…
 



2010年9月を表示

すっかり秋です

この20日には
久々にmukuパパと一緒に出かけました

出雲大社の本殿、瓦葺の吹き替え作業の特別拝観をさせていただきました

もう、私たちが生きている間は見学させていただく機会なんてありませんから
高速料金も安い時なので出かけることにしました

この前の遷座の時にも拝観させてもらいましたが
当然ながらmukuも一緒でした

車酔いしない子は、一緒の行動も多く取れるので
それだけ想い出も増えます

普段、夫婦だけで出かけることは余りないので
mukuが居ないお出かけは、寂しさひとしおです

二年前は、こうやってスリングで抱っこしながら
順番待ちしました
出雲大社は、犬も入れるので嬉しいですね

さすがに、本殿の中までは連れて入れません
交代で拝観させてもらいました
単に内弁慶だったのか?
出かけ先では、常に大人しくいい子にしていました

今回は、デジカメも持っていったものの
結局、出雲大社では一枚も撮らず
デジカメの登場自体、めっきり減りました



足を延ばし、日御碕まで向かいました

mukuと出かけたのは2年前だったので
同じ場所を訪れても
mukuを強烈に思い出すことはないのかな…
と、思っていましたが

同じ道を辿れば
やはり思い出してしまい
涙がじんわり湧いてきます

迂闊でした、わたし…

だって、mukuを失ったのは先月だから
同じ道を辿れば、辿るほど
悲しみが突き上げ
mukuパパの後を少し遅れて歩きながら
なんとか、他の事を思い浮かべて
気を紛らわせようと必死でした



帰りがけに、「松江フォーゲルパーク」という
花と鳥の施設に寄りました

見事です






花や生き物は
癒しのパワーが強いです

mukuが居なくなったから入場できました
こんなに素晴らしい施設に入園できました

でも、どんなに素晴らしくたって

老いぼれて、ヨボヨボで
見た目にも汚くても
私たちには、mukuが一番の癒しでした

そして
こうやって

ぼろぼろ涙を流しながら
mukuの話を
いつまでも、だらだらと
書き続けていていいのかな



9月26日(日) | ペット | 管理

ありがとう

急に涼しくなったので
めぐpapaさんから頂いたお花も長持ちしました

8月にいただいたお花も
日中もエアコンをつけて出かけてたので
頑張って咲いててくれました

mukuが生きていたら
この夏中、ずっと付けっぱなしにしていただろうから
それを思うとなんてことはなかったのです

皆さんの気持ちがとっても有難くて
mukuもお花に囲まれ寂しくないだろうと思いました



たいてい、この位置でくつろぐことが多かったmuku
もっとも
私が寝転がってる場所だからかな?

こうやって
一緒にテレビをみたり
mukuの背中を撫でたり匂いを嗅いでみたり

いま
役目の減った手のひらは
温かい優しさを受取ることもできず
大事なものを、そっと抱き上げることもできなくなり

単に、物をつかんだり離したりの
機能的な仕事しかしなくなった



muku

せめて
夢に現れてくれたら
どんなに嬉しいだろうと思うけど

まだ早すぎるのかな



9月25日(土) | ペット | 管理

涙のランチ

今日は土曜出勤は拒否し
予約していた美容院に行きました

この夏の暑さのせいで
カラーが傷んでしまったのと
汗でカラーが剥げてしまったのか?
すっかり白髪が目立ってきました

せめて年相応には見られたいけど
白髪のせいで余計に老けて見られそうです(苦笑)


その前に、友達とランチの約束をしていました
その友達とは、夏休みの少し前に会っていました

そういえば
mukuの具合が悪く、長くないみたい…
と、話していた気がします

出会うと、いきなり
「mukuちゃん、どうですか?元気?」

と、いきなり尋ねてくれたものだから

ぐっと胸に詰まってしまい
運転中にもかかわらず、言葉より先に涙がでてしまい

でも、頑張ってmukuの死を伝えました

彼女は、我が家に何度も来てくれた事があるので
mukuの事もよく知っていて

「えぇ~!」

と、一瞬言葉を失い

その驚く声のトーンで、私の悲しみにスイッチが入り
涙がじわじわ溢れ出しました

そして、ランチする店に入るときは
ハンカチで涙を拭きながら…なので

メニューを持ってきた店員さんは
んん?

と、少し雰囲気の違う二人連れに少し戸惑い気味でした

彼女も犬との生活を経験しているので
やはり、悲しみは分かります

mukuちゃんを可愛がっていたから…

と、私を慰めてくれます

mukuにしてやれなかった事を
いくつも、いくつも探し出し
悔いて謝ってばかりなのに

それでも
可愛がっていた、と感じてくれてたのかな?

と、その言葉を聞きながら少し嬉しい気分になれました



その後、美容院に行ったら

いきなり

わんちゃんが居るので、これ読みませんか?

「星守る犬」

という本を差し出されました


もう読んでるから、いい


もう読んだんですか?どうでした~?
良かったでしょ?


いや、かなり前に読んだけど
そんなに言うほどじゃなかった


わざとそっけなく、興味なさ気に答えました

否定してるのではないけど
実際、私には、それほどでもなく感じられ
犬って、そういう動物で
飼い主にひたすら従順で、愛情深い
それは
みんな体験を通して感じていることだから
と、思っただけなのです

みんな、それぞれが
1冊の本になる物語を持っているのだと
私は、そう思っているからです


mukuが長生きしてくれたので
私は、あちこちでmukuの話をしていました

こうやって、覚えてくれるのは嬉しいけど
友達とは違って

妙にテンションく話しかけられると
なぜか、気持ちが苛立ってしまい

mukuの事は話したくないと思ったし
触れてさえ欲しくないと思ってしまいました

ひたすら、雑誌に没頭するふりをし
話しかけられるのを恐れていました

もう、この美容院に来るのは止めよう

とまで思ったのは何故なのか…
自分でも不思議な感情です

mukuの居ない寂しさを
人に八つ当たりしても心は晴れないのにね

自分の心でさえ、自分の思い通りに操れない
人間って、本当に厄介な動物です



9月11日(土) | ペット | 管理

一か月、経ちました

もう一ヶ月が経ち
常に涙が出ていた状態は脱したものの

不意に
突き上げるような悲しみに襲われ
まだ暑い時期なのに
心寒く、うつろな気分になります

いつも見上げてくれ
慕ってくれた存在を失うのは

犬と言えども
大事な家族だったのですから
自分の存在価値を見失ったかのような気分になります

これをしなきゃいけない
あれも、
あ、そうだ、これも…

しなきゃいけないと、いうのは
自分が必要とされているから

自分で出来るのに
ああしろ、こうしろ、と言われるのは嫌だけど


最後の頃

もう一緒に過す時間は長くないだろうと察し

しっかり触ってやりたい
この感触を覚えておいて欲しい

と、
mukuを安心させたいがため
抱っこしたり撫ぜたりしていたけど

手のひらの記憶が、まだ生々しく残っており

結局、あれは

mukuを忘れないように…

自分のための行為だったと気づかされます



私たちは
もう犬を飼うことはないと思います
飼う時から決めていました

犬は、今や20歳近く生きてくれます
私たちは
それまで元気に過せるかどうかも分かりません
病気や、その予防、色々とお金も必要です
収入だって減ってくるのに、
病気になっても、治療を受けさせてやれないようでは可哀相です

責任をもって飼ってやれるのは
もう、私たちには無理みたいです

去年の今頃
体調の変化があり、もしかして?

と、自分の命について考えた時

一番先に頭をよぎったのは
mukuのことでした

私にもしもの事があったら、mukuはどうなるんだろう…
mukuパパが最低限の世話はしてくれるだろうけど
mukuが悲しむだろうなぁ~と

一年後の今

私はmukuを失って悲しみに暮れています


飼い主を失って行き場を失う犬より
飼い犬を失って悲しむ飼い主

この方が自然で良いですよね
みんな、いつかは辿る道

ペットも高齢化してます
どうぞ、大事にしてあげてください

もちろん、大事にしてあげている人ばかりですけどね



めぐpapaさん
コメントありがとうございます

やんちゃな頃のmukuを知ってくださってますよね(笑)

前の家でのmukuです
いつの間にか網戸を破ってしまい
ここから上手にジャンプで出入りし
トイレの用足しや、庭の散歩を楽しんでいました
縁側に敷いていたマットは、mukuが持ち込んだ砂でザラザラしていました(苦笑)


強い脚力の子でした
弾力のある筋肉をしていました



9月10日(金) | ペット | 管理

仰ぎ見た空

このところ
土曜出勤が続き、日曜しかゆっくり出来ません

今日は、mukuパパは猛暑の中ゴルフです

私は
長時間、一人ぽっちは嫌なので
長い間会っていなかった友達の家に出かけました

mukuの体調が次第に気になり始め
土曜にまとめて用事を済ませ
日曜は家で過すという生活パターンが続いていました

日中、外出するとまだ猛烈な暑さで
車に乗っていても滝のような汗がでます

最近は、空も見上げることがなく
ひさびさに見上げた空は
真夏の入道雲みたいに

もくもく むくむく  と

真っ白な雲が
縦に盛り上がり、横に広がったり
蒼い蒼い空に、何個も何個も描かれていました


それは
mukuがへそ天でクネクネしていた姿や
大あくびしてる姿に見えます

人は、ゴマ粒が3つ
三角形になる位置にあるだけで動物の顔を想像するそうです

私も同じく
信号待ちの男性が
黒のボストンバックを地面に置き、靴紐を直していた姿を見て
伏せをしている黒ラブちゃんの頭を撫ぜているものと勘違いしたことがあります

ですから
雲にさえ、いろんなmukuに姿を重ねてしまいます

もう、ふわふわな愛の詰まった宝物は
戻って来ないのです

もう、諦めるしかないと分かっています

分かっているけど

掃除機をかけるとき、mukuの匂いがします
お風呂に入っている時
すりガラスの向うに、白いシルエットが映るような気がします
外で、どこかの犬が吠えるのが聞こえると
mukuとは全く違う声なのに
もしや?と、心が反応してしまいます

仕事帰りも、買い物帰りも
つい、足早になってしまいます

muku、お母さんって
こんなに泣き虫じゃなかったのにね

muku、mukuのせいだよ

だけど
お母さんのせいで
病気を見つけられなかったのかなぁ
老化現象と見誤ってたんだもんね

何度謝っても言い足りない

むーちゃん、もう一度抱っこしたいよ



9月5日(日) | ペット | 管理

やっと

mukuの骨壷が届きました

月が替わって最初の日だったので
何となく気分がスッキリしました

5寸もある大きめな骨壷です
ペット用ではありません

骨となったmukuを迎えに行った時

お母さん、ぼくだよ、
間違いなく、ぼくはmukuだよ

と、言わんばかりに

頭蓋骨だけは、崩れずに残っており
おでこから鼻にかけてのラインは
何万回、何百万回、撫ぜただろうか
愛おしいmukuでした

そうして、大事に連れ帰ったのに
後に大き目の骨壷を持ってきた担当の人は

この壷に入りますか?

と、尋ねた私に


砕いたら入りますから


何の躊躇もなく言い放ちました

葬儀を、しかもペットの葬儀を生業としていたら
そういう感覚になってしまうのでしょうか

mukuパパは

デリカシーのない奴じゃなぁ
この仕事に向いてない!

と、憤慨しました

なんで砕くことなど出来ましょう
骨になってまで、mukuだったのに

それを、そのまま納めてやれる骨壷が欲しかったのです

だから、サイズの種類を検討し
窮屈よりも、すんなり入る大きさを選びました

改めて骨を見ることはしませんでした

それは、否応なしに突きつけられる現実ですから…


ハンカチごと、そっと持ち上げました

かさかさっ と、乾いた音がしました

片手に乗る大きさのmukuは

初めて我が家に来たときの大きさと同じくらいでした

そ~っと、骨壷に納めました

深さは充分に余るぐらいですが
幅は、これで良かったみたいで安心しました

muku、ごめんね
ドジなお母さんで段取り悪くてごめんね

だってね
mukuが死んだときの事は考えたくなかったし
もし、考えたら
mukuが、本当に死んでしまうと思ったから
準備したくなかったんだよ

ごめんね、muku



9月1日(水) | ペット | 管理


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