mukuのきもち
 
2010年8月10日mukuは17歳でお星様になりました  悲しみが想い出に変わるまで…
 



mukuを囲んで

おそらくmuku兄たちが新幹線に乗ってまもなく
mukuは息を引き取ったのでしょう

可哀相だけど
mukuが亡くなった事をメールで知らせておきました

しばらくして

迎えに来なくて良いからmukuのそばに居てやってください

と、返事が来ていました

mukuパパが帰っていることを知らないので
一人ぽっちにさせるのを可哀相に思ったのでしょう

先月で3歳になったAyaちゃん
感受性が豊かで
アリエッティの映画を見て泣いたそうです
龍馬伝を見ても涙を流したくらいなので(苦笑)
そんな子が、mukuの死を目にしたら
どんなに悲しんだでしょう
もしかしたら、心に傷を残したかもしれません

だから
苦しみから解き放たれ
眠ってるような安らかな表情のmukuに会わせてやれたのは
mukuの思いやりなのか
もっと大きな愛にあふれたものの力だったのか
私に分かるはずはないけど

今から思えば、それで良かったのでしょう

無言で兄一家の出迎えをしたmukuですが
穏やかな表情で、すやすや眠ったままです

そうとしか思えない愛らしく幼顔に見えます

mukuの死んだ姿に怯えないで欲しいと
そう願っていたので
何も言わないmukuに不思議そうだったけど

mukuちゃん、死んじゃったんだよね~

と、それなりに理解しようとしてます

ちょっと散歩がてら出かける

と、三人で出かけて戻った時
部屋に勢い良く駆け込んできたAyaちゃんの手には
可愛い花束が…

「ばぁば、mukuちゃんのお花だよ~」

Ayaママの心遣いです

この子も、約3年前
自分が拾って来て飼い始めた愛犬を18歳で亡くしています

mukuの姿に、涙が止まらず戸惑っている私の姿に
「もも」ちゃんの姿と、その時の悲しみが蘇っているのかもしれません



mukuの葬儀は、古くからあると聞いた
動物病院などの組合の火葬霊園にお願いすることにしました

前もって色々調べることはしなかったけど
mukuのフードやオヤツを買いに行くお店の人に頂いていたパンフレットがありました
そちらの看板犬も代々お世話になってると聞いたからです

24時間対応の担当者に連絡し、夜、来てくれることになりました

この暑さで、動物たちも多く命を落としているようです

来てくれた担当者の話では、明日にも火葬する流れのようです

そして、火葬の時間も早朝になってしまうので
このままmukuを連れて帰り、火葬して遺骨をお届けします

と言われました


今日は手元に置いて一緒に過したいです


でも、他のワンちゃんたちもいますよ


いいえ、明日の朝どんなに早い時間でもいいから連れて行きます!

必死でした
mukuにとって、見ず知らずの小父さんに預けるわけにはいきません

息をしなくなっても
魂は、すでにmukuの身体に宿っていなくても
抜け殻だから、と簡単に割り切ることは出来ません

mukuの抜け殻だとしても
執着と未練で心をぎりぎりに締め付けられ
息をするたび苦しくてたまらないのです

火葬の時は、後ほど連絡してくることになり
事務的な手続きだけし、帰ってもらいました



もうご飯の時間です
子どもの生活ペースを出来るだけ崩したくありません

Ayaちゃんの
「えっとね、あのね…」
お喋りは止まらず、可愛い仕草に引き込まれ
全員、爆笑です

mukが亡くなった日に、笑うことが出来るなんて…

私たちは不謹慎でしょうか

だけど、
何度となくmukuに視線を移しても
若くて元気だった頃のmukuが、遊び疲れて眠ってるようにしか見えなかったのです

でも、違うのは
寝たまま くぅ~~!と伸びをしたり
ふぅ~ と、大きな息をついたり
ときおり薄目を開け、こちらの様子を眺めたりしないことです


mukuは目を開けたまま倒れていました


帰って来たmukuパパが

目を閉じさせてやれ  と、言いました

むーちゃん、おメメを閉じなさい
お母さん大丈夫だから
心配しなくてもいいからね

と、言い聞かせながら優しくまぶたを下ろしても
ほんの少しだけ目を開けていました

言葉だけの「大丈夫」だから、伝わらなかったのでしょうか
私は、まだmukuを苦しめているのでしょうか


さぁ、もうAyaちゃんはお休みの時間です


muku兄が、最後だからと

mukuの傍に行き、黙って座り込みました

他の家族がいるので、言葉には出さなかったけど
帰ってくれば、当たり前のように迎えてくれたmukuに
自分なりの別れと感謝の思いを伝えていたのでしょう


二階に上がって行ったmuku兄一家

いつもの
mukuと3人の時間が訪れました

ベットを二人の間に近づけ、とうとう最後の夜です

私は、ベットの中のmukuと手を繋ぎ床につきました

眠れそうになく
それでも、うとうとしてたようです

はっ、と目が覚めます

真夜中の3時半です

mukuが横になるのが苦しかったのか、起き上がっては苦しげな息をしながら歩いていた時間帯です

ひょっとして
苦しみから解放されたことにも気づかず
苦しみを背負ったまま、さまよっているのでしょうか

それとも、単なる習慣でしょうか

涙腺は、とうに故障していて
自分の意志にかかわらず流れ出します

mukuパパも眠れないらしく寝返りばかり打っています

気づかれないようにしたいけど
喉の奥が ぐッ、ぐッ ひきつけを起してるみたいです

もう無理して眠らなくてもいいんです
刻、一刻と別れが近づいているから



8月10日(火) | トラックバック(0) | ペット | 管理

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