mukuのきもち
 
2010年8月10日mukuは17歳でお星様になりました  悲しみが想い出に変わるまで…
 



2010年8月23日を表示

憎い夏

5年前のmuku
すでに老犬ですが
穏やかで、安らぎのオーラを持っています

こうやって、外の景色を眺めていたり
外で草取りなどする私を見守ってくれてました
飽きもせず
と、いうより
家に入って来るのを辛抱強く待っていました

仕事から帰って来たときだって
必ず玄関で待ってくれていたものです
実際、首を長くして
いまか、いまか?
と、足踏みして待っていたものです

やがて、耳が遠くなり
感も鈍くなったのか
部屋に居たまま気づかないこともありました

あれ?いつ帰ってきたの?

少しバツの悪そうな顔をして、慌てて尻尾を振ってくれました

犬は、特に表情筋が発達しているので
感情が良く分かり、面白かったです

mukuは、そうやって
玄関から部屋
部屋から、ついに姿そのものを消してしまいました

徐々に、予告するように姿を消したのに
こちらの心の準備は間に合わなかったのです

前日までご飯も食べていたし

食べなくなったらおしまい

色んな人から聞いていたので、
この分じゃ夏を越してくれるかもしれないね

など話していました


クッシング病も、難病だとは知っていましたが
詳しい検査はしなかったものの
そう診断されて、こんなに早く悪化するとは思いませんでした

だけど
年々、厳しくなる夏の暑さ
今年の夏は
mukuを、目に見えて痩せさせました
あの痩せ方は、病気のせいだけではないと思いました

思い返せば
生まれて、たった1ヶ月ぐらいで我が家にやって来て
その時が夏だったのですから
mukuは18回目の夏を経験した事になります

この夏は本当に辛かったでしょう
エアコンは付けていたけど
それでも、暑さはこたえていたことでしょう



なのに、私ときたら
mukuと秋や冬を一緒に過す予定でしたから

毛が薄くなったmukuには

温かな生地の服を作ってもらうよう、友達にお願いしようかな~
と、相手の都合も考えずに勝手に決めていました

もし寝たきりになった時のために
床ずれにならない敷物を買おうと、
ネットショップもチェックしていました
寝たきりの子の
トイレの介助をする方法を、
動画で紹介されているブログも見つけていました
寝たきりになる事は覚悟していました

もっと手を煩わせてもらいたかったのに
病気の進行は、そんなに悠長じゃなかった

そんな先の心配より

苦しそうにしていたmukuを
少しでも安心させてやれる努力をしていただろうか

muku、mukuは許してくれるかもしれないけど
お母さんは、自分が許せなくて苦しいよ
mukuみたいに頑張らなかったから
それが分かってるから



8月23日(月) | ペット | 管理


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